カラオケ喫茶経営は儲からない

カラオケ喫茶経営は儲からない

ネーさん
ネーさん

大きなステージがあって、お客さんが30人くらい入る大型のカラオケ喫茶を作りたいなぁ~
だって‐たくさんお客さんが来てくれたらその分儲かると思うから。

サチコ
サチコ

たしかに大型のカラオケ喫茶でたくさんお客さんが来てくれているお店は儲かっているように見えるよネ!うちのお店はmaxで12人しか入れない狭小店舗だから…それが正直うらやましかった。狭小店舗と大型店舗では「どのくらい売上に差が出るのか」「本当に大型店舗は儲かっているのか」を検証してみたヨ。ぜひ参考にしてみてください。

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カラオケ

愛知県豊田市でスナック/カラオケ喫茶を経営しているサチコです。今回の記事は「カラオケ喫茶経営は儲からない」をテーマに綴ります。”本当に大型店舗は儲かっているのか”と言う疑問を元に解説していきます。狭小店舗と大型店舗の収容人数からわかる売上額の違いと、それぞれのメリット・デメリットを知ることができる内容となっています。

たくさんお客さんが来てくれたらそれで儲けることができるのか

満席だった場合を想定しシミュレーションしてみます。
客単価は1400円としてその差を比較検証してみます!
お客さんの収容人数は仮に、狭小店舗で12人・大型店舗で30人としてみました。

検証 狭小店舗

12席で満席となる狭小店舗
12人×1400円=16800円

検証 大型店舗

30席で満席となる大型店舗
30人×1400円=42000円

狭小店舗と大型店舗の収容人数からわかる売上額の違いを検証

売上額だけを見れば大型店舗は狭小店舗の2.5倍の売上額となります。しかし、狭小店舗12人のお客さんの対応は店員一人でできたとしても、大型店舗30人のお客さんの対応には店員三人くらいが理想かと思います。

収容人数からわかる仕事量 

たとえば、狭小店舗12席を店員一人でまわすのと大型店舗30席を三人でまわすのは、店員一人あたり10~12席のお客さんのご対応なので、ほぼ同じ程度の仕事量と考えます。では単純に仕事量がどちらも同程度だと言えるなら、大型店舗の方が儲かっていると考えて良いのでしょうか?判断はちょっと待ってください

確かに12人のお客さんと30人のお客さんを比べると、後者30人のお客さんが入る大型店舗の方が儲かっているようにみえます。毎日満席のお客さんがみえているのならそう断言して良いと思いますが、商売とはそう簡単なものではありません。

では次に、半分しかお客さんが入らなかった場合を想定してシミュレーションしてみます。

検証 狭小店舗

12席で満席となる狭小店舗で半分しかお客さんが入らなかった場合
6人×1400円=8400円

検証 大型店舗

30席満席となる大型店舗で半分しかお客さんが入らなかった場合
15人×1400円=21000円

仕事量からわかる人件費

では次に上記で出した売上額から人件費を差し引いてみましょう。狭小店舗では店員一人・大型店舗では店員三人、時間給@1200×(6時間/日)=7200円(一人/日)として計算してみます。

検証 狭小店舗

12席で満席となる狭小店舗で半分しかお客さんが入らなかった場合
6人×1400円=8400円
店員一人7200円(一人/日)を差し引くと‐
8400円−7200円=1200円 手元に残るのは1200円

検証 大型店舗

30席満席となる大型店舗で半分しかお客さんが入らなかった場合
15人×1400円=21000円
店員三人7200円(一人/日)×三人=21600円を差し引くと‐
21000円−21600円=-600円 手元に残るのは-600円

スタッフ

まとめ カラオケ喫茶経営は儲からない

狭小店舗に比べると大型店舗はお客さんが多い分、仕事量も増え人件費がかかるため、お客さんが入らないと一気に赤字となってしまいます。つまり「本当に大型店舗は儲かっているのか」と言う疑問に対する答えは「NO!」です。

また、収容人数が30人の大型店舗ではたくさんのお客さんに対応できるような品揃えも必要になってきます。つまり経費やロスもその分高くなると予想されます。これからカラオケ喫茶開業を考える方なら特に、最初はスモールスタートすることをオススメいたします。

しかし本当にどんな切り口から見てもどれほどカラオケ喫茶が儲からない商売かがわかります

狭小店舗のメリット・デメリット

狭小店舗のメリットは、一人で経営できること。そして人件費を含め経費を大きくおさえることが可能なこと。デメリットは席数が限られるため売上を大きく出すことができないこと。

大型店舗のメリット・デメリット

大型店舗のメリットは、集客が上手くできるならまとまった売上を出すことが可能。デメリットは、たくさんのお客さんに対応できるようにするための仕入れ・品揃え、店員の確保が必要なため経費が大きくなること。

ネーさん
ネーさん

かなり自信なくなってきたかも…カラオケ喫茶ってこんなにも薄利益な商売なんだね…それに毎日毎日30人ものお客さん、来てくれるかなぁ~💦

サチコ
サチコ

ネーさん弱気にならないで!本当のところ、すべてはやってみないとわからないことだからネ。でもこれからカラオケ喫茶開業を考えている方には、最初からドーーンッと大きく始めるより まずは小さく始めてみることが賢明と思います。

ここまで記事を読んでくれた方で、現在「カラオケ喫茶経営を始めたばかり」と言う方へメッセージ。『カタチ作るのは大変かと思います。お客さんに来ていただくことも最初はなかなか大変で苦しいこともあるかと思います。私もそうでした…カラオケ喫茶を始めたときは3ヶ月くらい本当に誰も来てくれなくて…絶望的な気持ちになっていたものです。でも毎日根気よくお店を開けていれば、一人二人とご来店されるお客さんが増えてきます!まだこれからがんばりましょう!


今回は「カラオケ喫茶経営は儲からない』と言うテーマで綴らせていただきました。利益の話しで、数字がたくさん出てきたので少し疲れたかもしれませんが、商売していく上では数字からみてとれる価値観を身につけていくべきと思います。

今回も最後までお読みくださりありがとうございました。サチコ

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